外出先で「安心して介助できる場所がない」という課題は、多くのご家族や支援者にとって切実な問題です。
多目的トイレがあっても、実際には使えないケースがあるなど、現場とのギャップも少なくありません。
この記事では、移動式介助用ベッドの役割や必要性をはじめ、外出時に直面する課題やその背景、現実的な解決策について整理してご紹介します。
介助用ベッドとは、外出先で着替え・おむつ交換・体位変換などの介助を行うための設備です。
一般的なトイレに設置されている「おむつ交換台(ベビーシート)」は、乳幼児を対象にした設備であり、体の大きな子どもや成人の障害者は使用できないことが多いのが現状です。
そのため、外出先で横になれる場所がなく、介助が必要な人や家族は大きな困難を抱えています。
こうした課題を解決する設備として、近年注目されているのが大人でも横になれるサイズの介助用大型ベッドです。
多くの施設に設置されているおむつ交換台は、乳幼児向けのサイズで設計されています。
しかし障害のある子どもは、成長しても
などの介助が必要な場合があります。
その結果、
という問題が生じます。
医療ケア児の場合、この問題はさらに深刻です。
外出では着替えやオムツ替えだけでなく
などの医療的ケアが必要になります。
そのため、外出先で
が必要になります。
しかし実際には、そのような設備は十分に整っていません。
このことは、医療ケア児の外出機会を制限する要因にもなっています。
近年、「多目的トイレ(バリアフリートイレ)」は増えてきました。
しかし実際には
など、多くの人が同じ設備を使用しています。
また、多目的トイレにはベビー用おむつ交換台しか設置されていないことが多く、
体の大きな子どもや成人の介助には対応できない場合があります。
そのため、必要な人にとっては
という問題点が指摘されてきました。
移動式介助用ベッドとは、介助が必要な方が外出先や施設内で横になって介助を受けるための、移動可能な大型介助用ベッドです。
主に、折りたたみ式でキャスター付きのものが多く、必要な場所へ移動しやすく、使用しないときは省スペースで収納できる点が特長です。
移動式介助用ベッドは、主に以下のような場面で使用されます。
多目的トイレや福祉施設、公共施設などでは、介助用ベッドの必要性が高まっています。
しかし、常設型のベッドを設置するにはスペースが足りない場合や、常に設置しておくことで不適切な使用が心配される場合もあります。
そのような場所でも、移動式介助用ベッドであれば、必要なときだけ設置して使用することができます。
障害のあるお子さまや医療的ケアが必要な方、介助を必要とする大人の外出環境を改善する設備として、いま注目されています。
移動式介助用ベッドというと、電動昇降式の設備を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、
など、さまざまな種類があります。
電源が必要な設備は設置場所が限られますが、
電源不要の移動式ベッドは柔軟に設置できるという特徴があります。
施設に介助ベッドを設置する場合、常設設備にはいくつかの課題があります。
大型の設備は設置場所が限られます。
電動設備は高額になることがあります。
使われない時間も多くあるため、常設する必要性がない場合もあります。
移動式介助用ベッドには次のようなメリットがあります。
常設スペースが不要です。
イベント会場や公共施設などでも使用できます。
折りたたみ式の製品は横幅を大幅に短縮することが可能です。
近年、国や自治体でも
などの取り組みが進んでいます。
外出先での介助環境の整備は、障害のある人の社会参加を支える重要な課題とされています。
その中で、介助用ベッドの整備や導入も注目されています。
移動式介助用ベッドとは?
障害児や成人の障害者が外出先で着替えやおむつ交換などの介助を受けるためのベッド型設備です。多目的トイレやバリアフリートイレに設置されることがあります。
ユニバーサルシートとの違いは?
ユニバーサルシートは主に設備名称として使われる言葉で、移動式介助用ベッドの一種として扱われることがあります。
移動式介助用ベッドは電動式だけですか?
電動昇降式のほか、電源のいらない折りたたみ式の移動式介助用ベッドもあります。
スマートシートは電源不要でどこでも使える折りたたみ可能な移動式介助用ベッド(ユニバーサルシート)です。
本体重量8.5㎏の軽量設計なので、電動式のベッドよりも移動しやすいのが特徴。
コンパクトに折りたため、たたんだ状態でもスムーズに移動ができるので、限られたスペースでもご使用できます。